お葬式で癒される

祖母の納棺に参列しました。
納棺師がいらして、祖母の身体を洗い清め、身支度を整え、棺に納めていきます。
ひとつひとつの動きが丁寧で、祖母を大切にしてくれているのがわかりました。参列者たちが涙を流しながらみています。
足袋を履かせるときに、「結びたい人はいますか?」と聞いてくれます。最後に祖母に触りたい、と思うのですが手を挙げられません。
誰も手を挙げません。
姉が「みっちゃん、やったら?」と声をかけてくれたのですが、「う、、、ん、大丈夫、、」と言ってしまいました。
喪主の叔父や叔母を差し置いて、ほとんど会いに行けなかった私が前に出るのはおこがましい、と思ってしまったのです。
あぁ!祖母との最後の時間なのに、遠慮してしまった。祖母の手を握りたかった、、、。
祖母には薄く化粧が施され、頬にはワタが詰められてふっくらとしました。とても穏やかな顔をしています。
最後の最後に「この後、納棺したらお身体には触れられなくなりますが、手を握りたい人はいませんか」と聞いてくれました。
これは絶対に逃してはいけない!と姉を連れて2人で手を握りに行きました。
あんなに大きくてたくましかった祖母が、とても痩せて小さくなっていました。でも、手を握ってみると、ふっくらした大きな手のままでした。
祖母と握手をするのが大好きでした。
祖母の家に遊びに行き、帰る時に、必ず握手するんです。ふっくらした手で包み込んで、力強く何度も握ってくれました。満面の笑みで「みっちゃん、またね」と声をかけてくれ、見えなくなるまで手を振ってくれていました。
母は参列出来なかったので、「これはお母さんの分ね」と追加で手を握りました。
納棺が終わった後、仮通夜が行われるとのことでしたが、母の介護があるので帰ると言いました。
帰り際、あまり馴染みのない親戚たちが声をかけてくれました。
「お母さん、元気にしてる?」
「体調は大丈夫?」
「あなたが介護しているんでしょう?」
「なんて良い子なんだと思っていたのよ」
「今度、よければお見舞いに行ってもいい?」
「これ、夜ご飯に食べなさい」
文章にすると感情が伝わりづらいのですが、
みんな面白くて優しくて、温かい人たちでした。
お葬式の場なのにゲラゲラ笑ったり、母のことを思い、泣いてくれている人もいました。
この場に母がいて欲しかったな、と思いました。
何度誘っても、母は参列を頑なに断っていましたから😂
「人の死は滞りを流す」と聞いたことがありますが、
本当にその通りだと思いました。
勝手に遠いと思っていた親戚も、ちょっとしたわだかまりも、流れていったようです。
それにお葬式はもっと怖いものだった気がします。学生時代のお葬式は、色んな大人たちの存在が怖く感じていました。
今日のお葬式は、ほっこり癒されました。
持たせてもらったおにぎりを母と一緒に食べながら、今日の話をしました。癒された私の話を母が涙を浮かべながら、にこにこと聞いていました。



